水沢校のブログ
2026/06/03
みなさん、こんにちは!
教室長の内匠です。
「なぜ勉強しなければならないの?」
生徒たちからよく聞かれる質問です。
将来のため、受験のため、良い学校に入るため――もちろんそれらも理由の一つです。
しかし、もっと根本的な答えを考えるなら、
勉強は「自分らしく幸せに生きるため」にあるのではないでしょうか。
作家の橘玲さんは『幸福の資本論』の中で、人の幸福を支えるものとして三つの資本を挙げています。
一つ目は「金融資本」です。お金や資産、経済的な豊かさのことです。
二つ目は「人的資本」です。知識や能力、経験、専門性など、自分自身が持つ価値です。
三つ目は「社会資本」です。家族や友人、地域とのつながり、人との信頼関係を指します。
どの資本を重視するかは人それぞれです。
経済的な安定を大切にしたい人もいるでしょう。
仕事を通じて専門性を高めたい人もいるでしょう。
人とのつながりを何より大切にしたい人もいます。
どれが正しいということではありません。
ただし、この三つを考えるとき、二つ意識しておきたいことがあります。
一つ目は、社会資本は自分の努力だけでは完全にコントロールできないということです。
もちろん、人を大切にしたり、誠実に行動したりすることはとても重要です。
しかし、人間関係は相手がいて初めて成り立つものです。
どれだけ努力しても、環境が変わったり、人との縁が途切れたりすることはあります。
だからこそ、人とのつながりを大切にしながらも、
それだけに人生の基盤を置くことには一定のリスクがあります。
二つ目は、人的資本は金融資本を生み出す源泉になりやすいということです。
知識や技能、専門性、問題解決能力といった人的資本は、
仕事や社会活動を通じて価値を生み出します。
そして、その価値が収入や資産形成へとつながっていきます。
もちろん、お金が人生のすべてではありません。
しかし、経済的な余裕は進学や転職、新しい挑戦など、多くの選択肢を与えてくれます。
人的資本を高めることは、それ自体に価値があるだけでなく、
結果として金融資本を育てることにもつながるのです。
加えて、人的資本は比較的自分自身で積み上げることができます。
・知識を身につけること。
・考える力を鍛えること。
・新しいことを学ぶこと。
こうした力は、誰かに奪われるものではありません。
だからこそ私は、勉強には大きな価値があると考えています。
勉強の目的は、必ずしも良い点数を取ることだけではありません。
将来どんな人生を選ぶとしても、自分で考え、自分で決められる力を育てること。
そのために人的資本を高めることです。
もちろん、勉強だけが人生ではありません。
友人との時間も大切ですし、家族との関係も大切です。
趣味や好きなことに夢中になる時間も、豊かな人生には欠かせません。
しかし、どんな価値観を持つ人であっても、
自分の中に知識や能力という土台があれば、人生の選択肢は広がります。
勉強は幸せを保証してくれる魔法ではありません。
けれど、自分らしい幸せを選び取るための力にはなります。
私は、子どもたちに単なる受験テクニックではなく、
「未来の選択肢を増やすための学び」を届けていきたいと思っています。