諏訪茅野校のブログ
2025/05/13
諏訪市・茅野市の市境にある個別塾
ナビ個別指導学院諏訪茅野校です。

GWも終わり、いよいよ勉強も本格化してくるこの時期。
小学生中学生どちらにも共通する、計算の暗算について今回はお話しようと思います。
①暗算は良いもの、悪いもの?
計算ミスが多い生徒が、途中式を省いたり、頭の中で暗算をしてミスをしていると
私たちは指導する時に「途中式書いて」「筆算してみて」と指示を出すことがあります。
これは計算の過程で
・どこでミスをしているのか
・やり方が間違っているのか
・覚えていることが間違っているのか
・それともただの計算ミスなのか
を、確認するためです。
その中で直すのが難しいのが、実は計算ミスだったります。
「計算ミスなんて、ただ注意してればミスしないんじゃないの」
と、思う方も多いと思います。
勿論、そのミスが出ている原因がただの不注意だったら、それで問題ないです。
ですが本当は、計算ミスといっても様々な理由から計算ミスが発生しています。
・他のことに気を取られていての計算ミス
一番多いミスは不注意によるミスです。
これは特に、家で宿題をやっているときにテレビがついているお宅で多くあります。
普段の勉強から1つのことに集中して取り組めていないため、実際本番でも同じようなミスが出てしまいます。
まずは家での勉強をする環境を見直してみましょう。
・ワーキングメモリーが弱い
ワーキングメモリーは短期的な情報を覚える力のことを差します。
大人でもよく「あれ......なにしに来たんだっけ」なんて物忘れと呼ばれたりするやつです。
これは幼少期も含めて暗算で計算をしていた人は、この能力が鍛えられています。
二桁割る一桁を頭の中で考え、10の位を一旦1として......なんて
先に行った計算の結果を頭の中で覚えておく。まさに暗算は短期的な記憶を鍛えるのにうってつけな練習になります。
②なんで「暗算せずに筆算でやりなさい」と言われるようになったのか
主な原因は結局「暗算でやるとミスが増える」からです。
ただこれは、暗算のやり方が悪いため起きるミスになります。
681ー98という問題があります。
暗算が得意、または算数や数学が得意な生徒は、この問題を解く時に工夫して計算します。
例えば、98に2を足して100にしてから681-100をして、最後に2を足します。算数が得意な生徒は自然とこういった計算をしているのですが
苦手な生徒は681ー98を頭の中で筆算します。十のくらいから1繰り下がって11。8を引いて3だから......と。
こうなってしまうと覚えることが多すぎて、どこかでミスをしてします。
だったら最初から紙などに筆算を書けばミスが減る。といった流れで暗算が毛嫌いされる形となります。
・暗算をすることで考えて解く力が身につく。
暗算をする場合、どうしたら楽に計算できるか。小学校の単元でもある工夫して計算をする能力が身につきやすくなります。
対して筆算の場合、どうしても作業的になってしまうため、あまり考えずに計算を進めてしまっている可能性もあります。
筆算自体は大きな数を計算する上で、とても便利なものですが
それにばかり頼ってしまうと、どうしても育ちにくい能力が出てきてしまいます。
計算ミスが出てしまうことの理由の1つに途中式や筆算をしていないことも理由の1つですが
他の原因の可能性もある。ということを注意して覚えておきましょう。
③ワーキングメモリーについて
以前私が見ていた生徒で、ノートの端っこで筆算をしている生徒がいました。
出てきた答えが「6」で、いざ答えを書く時に「8」と記入。そんな生徒でした。
他にもよくあるのが字が汚くて「6」なのか「0」なのか見分けがつかない生徒もいました。
今回、このワーキングメモリに注目して考えた場合、ほんの数秒前までやっていた計算の数字を忘れているということ。
つまりワーキングメモリーが十分に鍛えられていないことを意味しています。
筆算でやることで解き方は分かるのに、考えて解かない事で、自分が何をしていたのか分からなくなってしまい
出てきた答えの数字も機械的にしか見れないことが原因の1つだったと思います。
・ワーキングメモリーを鍛えよう
ワーキングメモリーは様々な方法で鍛えることが可能です。
詳しくはインターネットで調べていただければ、様々な方法で鍛え方が載っているので参考にして下さい。
今回は折角なので勉強でのワーキングメモリーの鍛え方についてご提案させて貰います。
・今回はどちらかというと算数が苦手な生徒へ向けて
例えば34÷2という問題を筆算を使って解きます。解く際に注意するのが、
上側の答えだけ書いて、下側の引き算などをする計算は書かないこと。です。
そうすることで2×1で2だから3-2で1。4と合わせて14だから7で......と、
初心者向けの暗算の練習が出来ます。
勿論慣れてくれば、もっと工夫して暗算で出来るようになりますが、まずは一歩から始めてみて下さい。
以上、参考にしてみて下さい。