天童校のブログ
2022/06/09
【音読みと訓読みの見分ける方法4つ】
そもそも音読みと訓読みのちがいとは??
まず、音読みは、中国語での発音を表した読み方です。
漢字が日本に伝わった当時は、漢字が元々持っている中国語の発音をそのまま発音していました。
中国から漢字が伝わったころの発音が、音読みとして現代に残っています。
もう一つの読み方である訓読みは、漢字の意味を考えた日本独自の読み方です。
当時の日本人が、中国語の発音だけでは不便であると考えました。
そこで漢字の1つ1つの意味を考え、日本語に訳し考案されてできた読み方が訓読みです。
音読みと訓読みを見分けることは難しいですよね。ただポイントを押さえれば、音読みと訓読みを区別することができるようになります。
①単体の読み方で意味が分かれば訓読み
例えば「魚」という漢字を例に見てみると、
訓読みの場合は「さかな、うお」
音読みの場合は「ギョ」
となります。
訓読みの場合は意味が伝わりますが、音読みの「ギョ」だけでは意味が伝わりませんよね。
よって読みだけで意味が理解できるものを「訓読み」、理解できないのは「音読み」と区別することができます。
②読み方が基本的に1つであれば音読み
読み方だけで意味が分かるものは訓読みと先述しましたが、漢字の読み方が1つだけで他の読み方が思いつかない場合は音読みである場合が多いです。
例えば「駅」は、読み方が1つしかないため音読みです。
他にも「席(セキ)」なども音読みの仲間です。
漢字単体で意味が分かるものでも、読み方が1つだけの場合は音読みとなります。
③送り仮名が必要であれば訓読みの可能性が高い
音読みと訓読みを見分けるときのポイント2つ目は、送り仮名がつく言葉には訓読みが多いです。
例えば、「楽しい」の送り仮名は「しい」ですが「楽(たの)」だけだと、日本語として成立しません。送り仮名の「しい」を補うことで意味が分かる日本語になり、「楽しい」は訓読みだと認識できます。
ただし、中には「信じる」など、音読み+送り仮名の語もあるので注意が必要です。
④拗音があれば音読み
拗音とは、イ段の仮名に小書きのや行が付く日本語の音節の一種です。
例えば「きゃ、きゅ、きょ」や「しゃ、しゅ、しょ」などです。
読み方の中に拗音が入っていれば音読みと判断ができます。
他にもいくつか判断の方法はありますが、それぞれ例外もあるためここでは一部を紹介させていただきます。
ほとんどの漢字は上記の方法で見分けることができますが、例外も存在するため、気になったりしたものは辞書で調べるといいですね。
音読み、訓読みにはそれぞれ成り立ちが違うため、その背景を考えながら勉強するのも面白いですよね!
「音読み」「訓読み」をしっかり理解するためには、とにかく漢字に触れることだと思います。
特に音読みと訓読みを完璧に見分けることは、大人でも難しいことです。これから学ぶ子どもにとってはなおさらです。
そのため、新しい漢字や分からない漢字を調べるついでに、音読みと訓読みを確認するなど少しづつの積み重ねが大事です!
ナビでは生徒1人1人に合わせて、学校の予習授業、今までの復習授業を行っています。
なにか気になることやお困りごとなどございましたら、お気軽にご相談ください!!
![]()