川越中央校のブログ
2024/12/12
ナビ個別指導学院のブログをご覧いただきありがとうございます。
教室長の杉山です。
高校生の2学期期末テストもぼちぼち終わりを迎えるころです。
教室に在籍している高校生も「文国やばい!」と言いながら、森鴎外『舞姫』や夏目漱石『こころ』について学習していました。
さて上に挙げた二つの作品はいま大人の世代だとほとんど人が教科書で目にしたことがあるはず。
他には芥川龍之介『羅生門』、中島敦『山月記』あたりも高校生が国語のテストで苦戦している傾向にあります。
これらは非常に長く国語の教科書に採用され続けていますがそれはいったいなぜなのでしょうか。
特に『舞姫』と『山月記』は文語で書かれていて、内容以前にそもそもスムーズに読み進めていくことも難しいと感じる人も多いはずなのにです。
それぞれ個別の作品を採用している理由についてはさすがにいちいち公表されないので推測するしかありません。
劇中では『舞姫』の太田豊太郎、『こころ』の先生、『羅生門』の下人、『山月記』の李徴は、いずれもそれぞれの心の弱さによって悲劇的な展開に向かっていきます。
太田は主体性のなさ、先生は劣等感、下人は他責感覚、李徴はこじらせたプライドによって。
高校生に読ませるための教材としてとらえた場合、主人公たちの持つ弱さは、大なり小なり誰もが持ちうるものであって、高校生である読者に自分と重ね合わせて反面教師としてほしいという思いが見て取れます。
私はよく生徒に「国語の教科書やテストの文章は、それぞれの本の一番面白いところを抜き出して紹介してくれている」という話をします。
もちろんテストはやらなきゃいけないものではあるのですが、それにばかり目を向けるのはちょっともったいないですよね。
いいとこどりの読書体験だと思って、問題を解くことから離れて教科書の文章を読んでみることもぜひ考えてください。
どの教科書にも載っているような文学作品は、大人になってからの貴重な共通の話のネタにもなりますよ。
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